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先日、ある酒販店主催の焼酎の会に参加しました。参加した蔵は30蔵。参加者は341人との発表でした。ブームが終わったといわれるなかで、これだけの人が参加しているのを見ると、ほんとうに定着したと実感しました。着席の会でしたので、比較的ゆったり楽しむことができました。講演では農業としての焼酎造りが強調されていました。米の原産地表示が求められるようになることへの対策の一環だと思いますが、この間の風潮として「安全・安心」=国産という図式があるように感じます。国産なら安全で、外国産原料なら安全でないということは一概には言えないのではないでしょうか。
「安全」の科学的根拠を明示しないまま、「国産=安全」という図式がつくられつつあるのにはちょ っと不安を感じています。また「安全」と「安心」はセットで考えられているようですが、「安全」と「安心」とは必ずしも同じことではないのではないでしょうか。一般の消費者にとっては、安全な基準を明示してもらわないと安心にはつながらないのではないでしょうか。 また、「安全」な原料を使ったから「安心」するのかといえば、それだけでは「安心」にはつながらないのも事実です。造りへの姿勢や価格などだけでなく、飲んで納得しなければ「安心」しないともいえます。もう一度「安全」「安心」について、じっくり考えることも必要なのではないかと思います。 話は変わりますが、5月の本格焼酎・泡盛の課税移出数量が発表されました(日本酒造組合中央会調べ)。それによると、前年比6.4%の減少となっています。なかでも、いも焼酎の減少が気になります。前年比9.1%の減少で麦焼酎(対前年比1.4%減)に比べても大きな減少です。県別で見ると大分県が対前年比94.6%、宮崎県が98.3%であるのに鹿児島県は88.7%となっています。いも焼酎では鹿児島県の減少が影響しているように思われます。好調なのは北部九州で、福岡県119.3%、佐賀県103.4%、長崎県105.7%でした。熊本県80.6%、沖縄県87.8%と米を原料とするところもきびしくなっています。 清酒やビール類も対前年比100%を割っていますので、本格焼酎・泡盛だけが特に減少しているわけではありません。酒類別に見ると、伸びているのはウイスキーです。ハイボール効果といえます。一時、サントリーが角の出荷調整をしたという新聞記事もありました。 ハイボールが本格焼酎・泡盛の市場を蚕食しているという見方も出てきています。その理由のひとつとしてあげられているのは、価格の安さです。確かに飲食店の提供価格を見ると、本格焼酎・泡盛は1杯600円~800円。レギュラー酒なら1升ビンで1900円~2500円。1杯90mlとすると(まだ45ml程度のところもありますが)、20杯とれます。1杯400円~550円で提供することは可能なのではないでしょうか。安い国産ウイスキーを炭酸で割ったハイボールと価格競争する必要はありませんが、本格焼酎・泡盛が定着した現在、もう一度考えてもよいのではないでしょうか。
by shochu-rakuen
| 2010-07-14 17:02
| 焼酎・泡盛の現状
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