カテゴリ
以前の記事
2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 最新の記事
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
8月4日に錦糸町で開催された「泡盛商談会inTokyo」に行ってきました。沖縄県酒造組合青年部の主催で、20社が参加する会でした。東京は連日猛暑日が続いていますので、参加者が少ないのではないかと思っていましたが、お客さんが途切れることなく盛会でした。飲食店や酒販店など流通業を対象にした会ですので、参加者のみなさんもまじめに商談を進めていました。本格焼酎だけでなく泡盛も一時期に比べれば落ち着いてきていることもあって、新しい商材を見つけようという参加者も多かったようです。
沖縄県にはそれほど専門酒販店が存在していないこともあって、県内の流通はDSやスーパーが中心になっています。泡盛については、沖縄復帰特別措置法によって県内流通分の酒税が大幅に減免されています。 沖縄へ行ってDSなどの店頭をのぞかれた人はよくご存知だと思いますが、30度の1升ビンが1500~2000円を切る価格で販売されています。最近聞いたところによると、1000円を切る場合もあるとのことです。那覇市の国際通りや空港のおみやげ店での販売価格より大幅に安くなっています。これは酒税の減免分をそのまま価格に反映した結果です。これでは、製造コストぎりぎりの価格設定で儲けは出ないのではないかと心配になります。沖縄では価格競争が激化する一方のようです。飲食店の幟で720mlのボトルを1000円以下で提供とうたっている光景をよく目にします。 当然のことですが、県外出荷の泡盛については酒税の減免はありませんから、沖縄県内価格に比べると価格は高くなります。送料ものります。東京の価格と沖縄の実勢価格の違いに驚かれることは間違いありません。そこで、福岡県の飲食店のなかには、わざわざ沖縄まで泡盛の仕入れに行くところもあるようです。沖縄観光のついでにDSで大量に泡盛を仕入れて送っても、福岡で仕入れるよりも安いそうです。 沖縄復帰特別措置法での酒税の減免は、これまで数度にわたって延長されてきましたが、もう延長はないと思われます。酒税の減免措置がなくなりますと、県内も県外も同じ酒税がかかるようになります。そうなると、酒税減免分を価格にオンせざるをえなくなります。その結果、沖縄県の消費者にとっては、大幅な値上げとならざるをえません。 また、沖縄といえば泡盛といわれていますが、ここ数年前からいも焼酎を扱う飲食店が増えてきています。国際通り周辺の飲食店に入ると、いも焼酎や麦焼酎を置いている店が多くなってきています。かつては観光客が泊まる一部のホテルでしか扱われていなかったのに、地元の人たちも飲むようになってきているのかもしれません。甲乙混和焼酎も入ってきています。泡盛、オリオンビールの独壇場だった沖縄の市場も変化しています。価格の改定により、消費者の関心が泡盛から他の酒類に向かわないとはいえません。減免措置の廃止は、泡盛にとって大きな転換になることは間違いありません。 泡盛にとって必要なことは、価格競争ではなく、酒税の減免措置の廃止を想定した適正な価格政策の樹立と酒質の向上、県外需要の拡大に向けた施策だと思います。今回の「泡盛商談会」はそのひとつといえます。若い力でさまざまな試みを展開されていくことを期待しています。
by shochu-rakuen
| 2010-08-05 15:32
| 焼酎・泡盛の現状
|
ファン申請 |
||