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帝国データバンク福岡支店から「2010焼酎メーカー売上げランキング」が発表されました。それによると、上位50社の売上高合計は2981億円で、対前年比2.5%の減少となっています。
売り上高トップは、8年連続で三和酒類(大分県)。売上げ高は522億円と6年連続の前年割れです。8月に発表された決算によれば、製造石数も40万8000石(前年42万4000石)で対前年比3.8%の減少となっています。 三和酒類に対比して好調なのは霧島酒造(宮崎県)です。売上げ高は472億円で対前年比10.4%増となっています。8年連続2桁増収で驚異的な伸びを示しています。今年12月完成予定の新工場が稼動すれば、三和酒類を抜くのではないかという予想も出てきています。 霧島酒造の伸びもあって、県別ではトップの鹿児島県(977億円)に続き、大分県(757億円)を抜き宮崎県が第2位(794億円)となりました。上位100社に入っているのは、鹿児島県23社、宮崎県6社、大分県、沖縄県各4社となっています。 本格焼酎業界では、三和酒類、霧島酒造の2社が全体の売上げ高の33%を占めるガリバー企業といえます。第3位の薩摩酒造(鹿児島県205億円)、第4位の雲海酒造(宮崎県192億円)と5位の二階堂酒造(大分県180億円)、6位の濱田酒造(鹿児島県114億円)が第2グループを形成しています。第3グループは、高橋酒造(熊本県88億円)、本坊酒造(鹿児島県74億円)、美峰酒造(群馬県70億円)、若松酒造(鹿児島県65億円)。 今後は2大メーカーと第2、第3のグループが全国市場へますます進出する一方、個性ある本格焼酎・泡盛メーカーが愛飲者に浸透するという構図が強まってくることが想定されます。この2つの流れの間に位置するメーカーが自らがめざす市場構築を早急に図らないと、困難な局面に遭遇する可能性もあります。
by shochu-rakuen
| 2011-08-15 16:47
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