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「焼酎楽園」編集部では、今年から各地で造り手を対象とした「焼酎楽園セミナー」を開催します。第1回は2月に福岡で開催します。テーマは麦焼酎です。セミナーに向けて、全国の本格焼酎・泡盛に力を入れている酒販店17店にアンケート調査を行ないました。
麦焼酎の魅力とはなにかをたずねたところ、「香ばしい香り」と「味わいの深さ」の合計が58%でした。その一方、「軽快な飲み口」や「クセが少ない」「フルーティな香り」などの合計が39%で、ほぼ二極分化していることがわかりました。常圧蒸留酒と減圧蒸留酒では、専門店では常圧蒸留酒のほうが動きがよいようです。 しかし、全国的には「いいちこ」に代表される減圧蒸留・イオン交換の酒が圧倒的なシェアーを占めています。「一般的印象が飲みやすさに偏っている」ので、NB以外の商品が定着しにくいとの声も寄せられています。 売れている上位4銘柄をたずねたところ、トップに入ったのは「中々」「佐藤麦」でした。宮崎県と鹿児島県の銘柄です。麦焼酎の主産地である長崎県壱岐市や大分県の銘柄では、「兼八」が2位、「ちんぐ」が3位、「特醸泰明」4位、5位に「無一物」が入っています。5位までには「天の刻印」や「一粒の麦」「釈云麦」「天草」など、他県のもののほうが多いのが特徴です。これは、調査の対象が専門店であったためかもしれません。スーパーやDSではまったくちがった結果になったと思います。 残念なのは「貯蔵熟成した麦焼酎」の動きがあまりよくないことです。麦焼酎は貯蔵熟成によっておいしくなる蒸留酒です。香りや味わいも熟成することによって変化していきます。熟成の楽しみを多くの人に知ってもらいたいと思います。熟成こそ、蒸留酒の魅力のひとつなのですから…。樽貯蔵酒も、「百年の孤独」を除くとほとんど売れないというコメントもありました。樽香と色だけでは消費者の関心をひきつけられないのかもしれません。 麦焼酎は、いも焼酎と本格焼酎のシェアーを争う蒸留酒です。「飲みやすさ」や「香ばしさ」という基準にとどまらない酒質が求められているように思えます。造り手と売り手のみなさんには、飲み手の可能性を広げる試行錯誤への挑戦を期待しています。
by shochu-rakuen
| 2012-01-20 17:25
| 焼酎・泡盛の現状
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