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昨年11月の本格焼酎・泡盛の課税移出数量が、日本酒造組合中央会から発表されました。
11月の課税移出数量は、4万4728キロリットルで対前年比98.2%となっています。原料別に見ますと、いも焼酎(111.9%)、麦焼酎(100.1%)、米焼酎(99.8%)、泡盛(102.7%)、そば焼酎(93.5%)、黒糖焼酎((87.6%)です。そば焼酎、黒糖焼酎を除く原料はほぼ対前年比100%を超え、好調を維持しています。黒糖焼酎も平成23年7月~11月の総量では対前年比99.4%となっていますので、停滞しているとはいえません。 このように、昨年8月から回復してきた本格焼酎・泡盛は、回復の流れに変化といえます。主要産地である九州・沖縄の動向を見ますと、沖縄県(102.7%)、鹿児島県(98.2%)、宮崎県(130.6%)、熊本県(105.4%)、大分県(99.6%)、長崎県(87%)、佐賀県(74.5%)、福岡県(105.4%)となっています。 長崎県の場合、麦焼酎のみを見ても89.6%とやや低いのが気になります。鹿児島県が対前年比100%を超えないのは、課税移出数量の20%を占める麦焼酎が93.5%と低調なのが影響しているようです。いも焼酎は、対前年比100.1%と回復傾向が明確になってきています。宮崎県の場合、いも焼酎(136.3%)だけでなく、麦焼酎(100.6%)、米焼酎(515%)も好調です。いも焼酎の場合は霧島の影響が大きいといえます。対前年比100%に達していない熊本県でも、主力の米焼酎は104.3%と回復してきています。 一方、清酒は対前年比0.4%減となり、春から順調に回復してきた流れが一段落。ウイスキーも対前年比7%減(1~11月では4.5%増)となり、ハイボール・ブームの終焉が明らかになってきています。甲類焼酎、甲乙混和焼酎もここ数カ月対前年比100%を切る状態が続いています。なかでも、不況に強いといわれる甲類ペットボトルの低調さが目立ちます。 ハイボール・ブームの終焉と甲類ペットボトルの低調さの背景には、同じような現象があるように思います。ハイボール・ブームは結局、ウイスキー文化の拡延にはつながらず、「サワーの一種」というレベルを超えなかったのではないでしょうか。また、甲類焼酎は家庭で飲むときにも、ジュースなどで割るため、割り材の味で飲むものです。また、炭酸割りが悪いとは思いませんが、酒本来の味わいではなく割り材の触感が前面に出てくるのが特徴です。水割りやお湯割りのように、酒の味わいを楽しむ要素が少なくなってしまいます。 本格焼酎・泡盛や清酒、ワインのように、酒が本来持っている味わいを楽しむことを抜きにしては酒文化は発達しません。もちろん、いずれも食中酒ですから、どんな料理を食べながら飲むかも大きく影響します。酒と料理、このふたつが複雑にからみあって酒文化が生まれます。酔うためではなく、楽しむために飲む。これが大切だと思います。
by shochu-rakuen
| 2012-01-27 17:14
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