カテゴリ
以前の記事
2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 最新の記事
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
霧島酒造の平成24年4月~25年3月の売上高が発表されました。それによると、前期に比べると0・5%増の512億円、販売数量41万5241石で過去最高だそうです。霧島酒造の勢いは落ちていないようです。本格焼酎・泡盛の平成23年4月~平成24年3月の課税移出数量全体は対前年比98・6%ですので、今年も本格焼酎・泡盛業界での売上高トップの位置を守りそうです。
話は変わりますが、今、清酒が復権しつつあるといわれています。確かに、酒販店のホームページでは清酒が大きく扱われていますし、飲食店でも清酒がよく出るという話を聞きます。清酒全体の平成24年4月~平成25年3月の課税移出数量は対前年比97・1%と、本格焼酎・泡盛よりも減少しているにもかかわらずです。ただ東日本大震災の影響もあり、東日本の清酒が注目された前年の反映もあり、いちがいに減少幅が多いとはいえないと思います。 清酒の回復の背景には、消費者の本格焼酎・泡盛からの回帰があるという見方もあります。酔い覚めのよさなど健康志向で本格焼酎・泡盛を飲んでいた中高年が、「やはり清酒はおいしい」と戻り始めたというのです。さらに清酒には、本格焼酎・泡盛にはない、しぼり立て、生酒、夏酒、ひやおろしなどの季節感があるので、飲食店でも売りやすいとの話もあります。 では、本格焼酎には季節感がないのでしょうか? 俳句の夏の季語として「焼酎」が取り上げられています。かつて、夏の暑い時期に暑気払いのひとつとして、氷り砂糖を入れた粕取り焼酎を飲む習慣がありました。現在では、夏用に造られた低濃度の焼酎も知られるようになってきました。また、秋から冬はお湯割り、真夏はロック、水割りあるいはクラッシュアイスで割るなど、本格焼酎の場合は季節を感じる飲み方もあります。さらに、原料によっても季節感が出ます。けっして本格焼酎・泡盛に季節感がないのではなく、季節感を楽しむ方法を消費者に十分に提案できていない結果といえないでしょうか。 「焼酎から清酒に消費者が戻ってきた」のは、一部では当たっていると思います。かつての大吟醸ブームやワインブームを見るまでもなく、消費者は移り気です。現状は「本格焼酎・泡盛→清酒」ではなく「和酒(本格焼酎・泡盛、清酒)→ワイン」なのではないでしょう。本格焼酎に対抗したかのように、一時、切れを求めた酸の多い清酒が次々と登場した時期がありました。もちろん、本格焼酎・泡盛にも「きれいな酒質」や「赤ワインのような切れ」を求める傾向もありました。「味わいの深みがあり、切れがよい」酒質を求めた清酒や本格焼酎・泡盛も登場しつつあります。まだまだ和酒は進化すると考えています。「清酒:本格焼酎・泡盛」という二項軸で考える志向はもう卒業すべきときに来ているのではないでしょうか?
by shochu-rakuen
| 2013-06-03 16:19
| 焼酎・泡盛の現状
|
ファン申請 |
||