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不況といわれた今年1年でしたが、まだ閉塞感がなくならないようです。酒類を取り巻く状況をひと言でいうと、今年のキーワードは「低価格志向」といえそうです。
ボジョレ・ヌーボーはイオンと西友の低価格競争が話題になり、大手スーパーの店頭には安価なPB酒商品が溢れています。その結果、棚に並ぶ商品はPB商品と一部のナショナル・ブランドが中心となり、銘柄数が極端に減ってきています。 ハイボールが人気ですが、ハイボールに使われるウイスキーは、サントリーでは「角」、アサヒビールでは「ブラックニッカ・クリアブレンド」が中心です。どちらも高額品ではありません。高額品が売れているという話はあまり聞きません。ここにも低価格志向が見られます。ワインも販売量は増えていますが、売上高は減少しています。それだけ需要が低価格ワインに集中していることがわかります。 本格焼酎・泡盛も同じ傾向にあります。イオンのPB商品である麦焼酎は1.8リットル1,198円(福徳長酒類)、いも焼酎は1,280円(岩川醸造)。産地でも見られないほどの安さです。甲乙混和焼酎との価格格差は100~200円ほどしかありません。この価格では、おそらくPB商品を造っているメーカーにはそれほどの利益はないのではないでしょうか。PB商品の進出によって、従来あった中小メーカーの銘柄がスーパーの棚に並ばなくなっています。 本格焼酎のなかでは、麦焼酎といも焼酎の課税移出数量全体に占めるシェアーがほぼ同じになってきています。2008酒造年度では、麦焼酎が約39.7%、いも焼酎は約38.8%となっています。その差は年々縮小し、2009年度ではいも焼酎の課税移出数量が麦焼酎を上回る月も出てきました。この傾向はまだ続くと思われます。 いも焼酎に押され、米焼酎や泡盛が苦戦しています。球磨焼酎の産地・人吉や沖縄の那覇市の飲食店にも、いも焼酎がずらりと並んでいるようです。 しかし、「低価格志向」が蔓延しているなかでも、本格焼酎・泡盛は健闘しているのではないでしょうか。それは、一部プレミア化している銘柄を除けば、価格と味わいへの満足度がほぼ均衡していると思われるからです。工業製品である甲類焼酎と異なり、本格焼酎・泡盛は農産品といえる存在です。「大量生産による低価格」ではなく、「しっかりとしたコンセプトに基づく適正価格」が本格焼酎・泡盛の原点。本格焼酎・泡盛への消費者の信頼は健在だといえます。 来年も、この原点を見失うことなく、本格焼酎・泡盛の普及に努めていきたいと思います。
by shochu-rakuen
| 2009-12-22 15:52
| 焼酎・泡盛の現状
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