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本格焼酎・泡盛の7月の課税移出数量(25度)が発表されました(日本酒造組合中央会調べ)。それによると、対前年比103%と3カ月連続で前年を上回りました。1~7月の累計でも100.9%と前年を上回っています。
原料別に見ますと、いも焼酎は4カ月連続で前年を上回り、7月も対前年比103.8%と好調です。麦焼酎も3カ月連続で前年を上回っています(7月は対前年比104%)。この間、やや不調であった米焼酎(対前年比108.8%)、そば焼酎(101%)も回復してきています。なかでも、いも以外の原料が対前々年比を見ると100%を切っているのに対して、いも焼酎は105.3%とここ2年間順調に回復してきていることがわかります。ただし、泡盛は対前年比93.7%とやや回復に遅れが見られます。 地域的には本格焼酎の主産地九州各県も好調です。鹿児島県(対前年比102.4%)、宮崎県(101.1%)、大分県(104.6%)、熊本県(110.4%)、福岡県(105.7%)、佐賀県(164%)となっています。長崎県だけは98.7%とやや回復が遅れているようです。 本格焼酎・泡盛の構成比は、麦焼酎42.2%、いも焼酎41.8%、泡盛5.8%、米焼酎4.8%となっており、麦焼酎、いも焼酎で全体の84%を占めています。鹿児島県のいも焼酎が前年に比べて362.7キロリットル増加しているのに対して、宮崎県では17キロリットル強しか増えていません。これには霧島酒造の出荷調整の影響が出ているのかもしれません。 これらの数字を見ますと、ブーム終焉後減少を続けた課税移出数量もようやく底をついたように思われます。いも焼酎と麦焼酎の好調は主産地の鹿児島県・宮崎県と大分県、福岡県、宮崎県の回復の表れと考えられます。しかし、大分県と並ぶ長崎県の回復が遅れているのが気になります。 また、今年の天候不順によるさつまいもの出来や麹用の国産加工用米の品不足と価格の高騰が、これから生産コストの引き上げにつながることが予想されます。清酒業界も加工用米の不足と高騰に悩んでいますが、本格焼酎にとっても大きな問題です。幸いなことに、タイ米の流通は順調なようですので、国産米からタイ米へ戻る製造場も出てくるかもしれません。 現在の市場を考えると、コスト増を価格に転嫁するのは困難だと思われます。ほぼ回復しつつある本格焼酎・泡盛ですが、まだまだ解決しなければならない問題が残っています。 ▲
by shochu-rakuen
| 2012-09-13 17:11
| 焼酎・泡盛の現状
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